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朝日新聞 2002/10/08
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【地域通貨 播磨地方で徐々に流通 】

物やサービスと交換

新宮は「リム」加古川は「りば」 八千代も近く開始

播磨地方で、物やサービスと交換できる地域通貨(エコマネー)を流通させる試みが広がっている。新宮町では今夏、町内のボランティア団体を中心に「リム」を初めて発行した。昨冬に「りば」を導入した加古川市では6日から、2度目の取り組みが始まり、八千代町でも近く利用を開始する。地域通貨は全国で100を超えるとされるが、播磨でも徐々に根づいてきた。

新宮町で子育て支援や高齢者の生きがいづくりをするボランティア団体と町商工会サービス商業部会などの9団体が、6月から8月まで「リム」を流通させた。

仕組みはまず、お互いに「出来ること」を登録。電話などで頼み、約30分のサービスと千リチウムを交換する。参加者には最初に紙幣を各10枚(1万リム)配り、「ジュースの作り方を教えて」「眼科に行くのに送ってほしい」などの依頼に応じると、紙幣の裏にサービスの内容や利用者、提供者を書き込む。

計約40人が参加した。中心メンバーの前川あき子さん(65)は「今回は各団体のメンバー同士でやり取りするだけにとどまった。次回は高齢者も加わってもらい、交換の幅を広げたい」と話す。

一方、加古川市や加古郡などで、りばの普及を目指す「加古川エコマネー実験研究会」は6日から流通を再開した。地域の助け合いを広げるのが狙いだったが、前回は見ず知らずの間柄で用事を頼むのをためらったりして利用が少なく、取引は14件だった。

そのため、今回は仲の良いグループで使う紙幣と、見ず知らずでもやり取りできるようにインターネットや携帯電話を使った電子通貨の二本立てにした。兵庫大学(加古川市)と協力し、公開講座を開き、学園祭りでりばを使ったオークションなども催して若者への浸透を図る。研究会の金沢孝事務局長は「犬の散歩やモーニングコールなど、できる範囲で参加して可能性を体験してほしい」と参加を呼びかけている。来年1月下旬まで流通させる。

また、NPO支援団体「ひょうごボランタリープラザ」(神戸市中央区)なども近く八千代町で地域通貨を導入し、地域の経済に与える影響などを調べる。

昨秋、播磨地方でいち早く「千姫」を流通させ始めた姫路工業大学の岡田真美子教授は「どこでも小グループの取り組みから始まり、通過の交換を調整するコーディネーターを置くなどの段階に進む。徐々に地域に合った形に進化していくのでは」と話している。


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